忍者ブログ

[PR]

2025年03月10日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

旅行ガイド売り上げランキング 2010/09/13(月) 07:50:31 更新

2010年09月13日
K-POPおっかけソウル・ガイド
  • 二見書房
  • 価格:¥ 1,575
  • 発売日:2010-08-26
  • 通常2~4週間以内に発送

携帯の方はコチラ


世界は危険で面白い
  • 産経新聞出版
  • 価格:¥ 1,500
  • レビュー:点数4.5
  • 発売日:2008-10
  • 在庫あり。

携帯の方はコチラ


一歩を越える勇気
  • サンマーク出版
  • 価格:¥ 1,365
  • レビュー:点数5.0
  • 発売日:2009-12-16
  • 在庫あり。

携帯の方はコチラ


2 地球の歩き方 aruco ソウル (地球の歩き方aruco)
  • ダイヤモンド社
  • 価格:¥ 1,260
  • レビュー:点数5.0
  • 発売日:2010-03-20
  • 通常6日以内に発送

携帯の方はコチラ


京都 佳つ乃歳時記
  • 講談社
  • 価格:¥ 1,995
  • レビュー:点数4.0
  • 発売日:2003-10-07
  • 通常2~4週間以内に発送

携帯の方はコチラ


A14 地球の歩き方 ドイツ 2010~2011
  • ダイヤモンド社
  • 価格:¥ 1,785
  • 発売日:2010-05-29
  • 在庫あり。

携帯の方はコチラ


朝鮮紀行 (講談社学術文庫)
  • 講談社
  • 価格:¥ 1,733
  • レビュー:点数5.0
  • 発売日:1998-08-10
  • 在庫あり。

携帯の方はコチラ


   本書は、著者が1894年から1897年にかけて、4度にわたり朝鮮を旅したときの紀行である。当時の東アジアは日清戦争前後の激動の時代で、朝鮮半島においても各国の思惑が入り乱れ、著者自身幾度か謁見したことのある閔妃が殺害される事件も起きている。
   そんな戦争と政争の中ではあるが、旅をする著者の視線の多くは庶民の日常生活と豊かな自然に注がれている。交通事情が劣悪なために、快適な旅とはいえないことに遭遇することも少なくないが、60代とは思えないパワフルな活動力でそれを乗り越えていく様は痛快ですらある。
   当時の朝鮮はまた、開国間もない時期であり、外国人に対する偏見も根強く残っていた。ただ、それだけに伝統的風土・民俗・文化等が色濃く残り、特に本文中2章を割いているシャーマニズムについては著者自身も大きな関心を抱いたようで、悪霊払いのプロセスを延々と紹介している部分もある。これらの伝承は記録としては残りにくいものであるから、貴重である。
   時代が時代であるだけに、日本人についての記述も少なくない。著者自身は日本を先進国入りしつつある国、と認識している様子で、朝鮮に対する影響力を徐々に強めていることに関しても、帝国主義が当然の時代とはいえ、淡々と描写している。ただし、秀吉による侵略以来の「恨み」については何度も語っているので、朝鮮人の反日感情は、著者の目にもあからさまのものだったのだろう。
   この時期の朝鮮について、政治的な思惑なしに、これだけ広範囲のことを記述したものはほかにない。それだけに、資料としての価値の高さがあるとともに、素顔の朝鮮があざやかに見て取れる名紀行でもある。
PR